ごうりてき はいりょ は ひとり ひとり ちがいます。

合理的配慮は一人ひとりちがいます


したい ふじゆう の かた の ばあい

肢体不自由の方の場合


しょうがい が ある = つねに かいじょ が ひつよう ではない。

「障害がある=常に介助が必要」ではない。

はいりょ の ぽいんと は、

配慮のポイントは、

しょうがい の ある ひと が ふべん を かんじている こと を さぽーと する こと。

障害のある人が不便を感じていることをサポートすること。

こまって いる と おもった ら、

困っていると思ったら、

おなじ めせん で 「なにか おてつだい する こと は ありませんか」 と たずねて、

同じ目線で「何かお手伝いすることはありませんか」と尋ねて、

ほんにん の しゅたいせい や いし を そんちょう した さぽーと を する。

本人の主体性や意思を尊重したサポートをする。

東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
車いすのサポート
東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
優先エレベータ

○段差があるところでは

・一声 掛ける⇒一人で手伝うのが難しければ、周り の 人にも協力してもらう

 

○階段では

・2~4人で協力して階段の昇降を行おこなう

・駅などの施設内であれば、駅員や職員を呼ぶ

 

○出入口では

・ドアの開閉を手伝う

・エレベーターの乗り降りの際「開」ボタンを押して

・乗り降りが終わるまでドアが開いている状態にする

 

○その他

・障害者用駐車場や多目的トイレの目的外の利用は短時間でもしない

・車いす利用者は目線が低い、

話をする時は身をかがめて同じ目線を合わせる


しかく しょうがい の かた の ばあい

視覚障害の方の場合


東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
一緒に歩くときは
東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
歩道の障害物

まわり の じょうきょう を みて わからない ので、

周りの状況を見てわからないので、

こまって いる ようで あれば、 こちらから こえ を かける。

困っているようであれば、こちらから声を掛ける。

はなす さい には、かならず こえ で こたえる こと が げんそく である。

話す際には、必ず声で答えることが原則である。

○具体的に、はっきり、ゆっくり話す

・指示語(「あれ」「それ」「あちら」「こちら」)では、「何」が、「どこ」にあるかが分からないので、場所を示す時は「30㎝」「一歩前」など、物を説明する時はその物の名前を話すなど、より具体的に伝える

・食事を運んだ時などは、「9時の方向にスープ」「12時の方向にサラダ」など、

・テーブルを時計の文字盤に見立てて説明する(クロックポジションの利用)

・触れることができるものは、相手の了解を得て、物に触れて確認してもらい説明する

・必要に応じて、記載事項を読み上げたり、代読したりする

 

○一緒に歩くときは

・肘を軽く触ってもらい、視覚に障害のある人の半歩前を歩く

・歩く速さを合わせ、前方に注意しながら進む

・段差のあるところや曲がり角などでは、

「段差があります」「右に曲がります」と声を掛けて注意を促す

・建物の入口では、ドアの種類を伝える

(押すのか、引くのか、左右どちらに 動くのか等など)

 

 

○盲導犬を見かけたら 

・盲導犬がハーネス(胴輪)を付けている時は、

仕事をしているときであるので、むやみに声をかけない触らない


ちょうかく しょうがい の かた の ばあい

聴覚障害の方の場合

東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
分かりやすく ゆっくりと 
東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
筆談で

どのような ほうほう で (おんせい しゅわ ひつだん)

どのような方法(音声・手話・筆談)で

こみゅにけーしょん を とれば よいか ほんにん に たずねる。

コミュニケーションをとればよいか、本人に尋ねる。


○分かりやすい話し方 

・口元の形や表情は、言葉を聞き取るための大切な情報になるので、顔の見える位置で話す 

・肩を軽くたたくなどして注意を促してから、近付いて話す 

・性能のよい補聴器を付けていても早口は聞き取りにくいので、ゆっくり話す 

・1音1音区切ると、かえって意味が分かりにくくなるので、言葉のまとまりで 区切って話す。(例:お・な・ま・え・を・お・し・え・て・く・だ・さ・い ⇒おなまえを/おしえてください) 

・雑音を少なくする

・補聴器使用者には普通の大きさの声で話す

(大声は言葉が響いて聞き取りにくい)

 

○伝わりにくいときの工夫  

・手掛かりとなる言葉を挿入すると、内容を推測できるので伝わりやすくなる

(例:ご住所をおしえてください。⇒あなたの住んでいるところ、ご住所をおしえてください)

・筆談や身振りなど、視覚的手掛かりを活用する

・わからなくても相づちをうつ人もいるので、分からない時は、いつでも聞き直せる雰囲気を作る

 

○筆談  

・簡潔で分かりやすい文章を心掛ける

・丁寧に読みやすい字で書く 

・記号や図形などの視覚的に図式化された

表現を心掛ける

 

○読話(口話)

・唇の動きをはっきりとさせ、ゆっくり話す

・口元が見えるように、相手に顔を向ける 

・唇の形が似た言葉は間違いやすいので

気を付ける(例:たまご⇒たばこ)

・話が長くなると分かりにくくなるので、

文章を適度に切って話す


がくしゅう しょうがい の かた の ばあい

学習障害の方の場合

東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
苦手をカバー
東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
もっと具体的に


とくてい の ぶんや での こんなん を ともなう ため、

特定分野での困難を伴うため、

とくい な ぶぶん を のばし ながら、

得意な部分を伸ばしながら、

にがてな ぶぶん を かばー して いける ように、

苦手な部分をカバーしていけるように、

ゆっくり と さぽーと する ひつよう が ある。

ゆっくりとサポートする必要がある。

 ○読むこと 

・文字を大きくする、行間を広くする、分かち書きにする、文章の量を調整する等、

読みやすい教材を準備する  

・一行だけ見えるように厚紙をくり抜き、それを当てながら読んでもらう

 

○書くこと

・漢字の書き順を上から下、左から右、1、2・・・と声に出して書く 

・他の生徒よりも多くの時間を与え、ゆっくりあせらないで正しく書かせる 

・課題や宿題の量を調整して、やりきって提出できるように配慮する

 

○聞くこと 

・教室全体を聞きやすい環境にする、黒板付近の掲示物を減らしたりする 

・分かる言葉で、ゆっくり、短く、順序よく話す 

・1回に1つの指示を出すとともに、聞くときは他の活動をストップさせる 

  

○話すこと  

・コミュニケーションを楽しむことを大切にする

(話し方よりも伝えたい気持ちを優先させる 子どもの興味のある話題を持ち出す)  

・思わず話したくなるような雰囲気と聞く態勢をつくる  

 

○計算する

・具体物や道具を使って数の概念を理解させる  

・掛け算表や計算手順表を使うことを認める 

・文章題の中で要点やキーワードに印を付けたり、

文章のポイントを絵や図に書いて示したりする


ちゅうい けっかん たどうせい しょうがい の かた の ばあい

注意欠陥多動性障害の方の場合


ちゅうい けっかん たどう せい しょうがい の こども たちは、

注意欠陥多動性障害の子どもたちは、

ちゅうい を うける きかい が おおく なり、

注意を受ける機会が多くなり、

じぶん に じしん が もてず に、

自分に自信がもてずに、

にじてき しょうがい を おこし やすい。

二次的障害を起こしやすい。

○明確な枠組みを設定する

・守れそうな約束を決めて、小さな成功体験を増やす 

・毎日のスケジュールを決めて、目立つ場所に貼る。

 

○環境を整える

・注意が持続できるように可能な範囲で刺激を少なくする

(座席の位置、黒板付近に掲示物を貼らない、

ロッカーや棚の目隠しの工夫)

・課題の量を調整する

 

○叱るよりもほめる回数を増やす  

・気になる行動を書き出し、優先順位を付けて対策を考える 

・結果よりも過程の部分に注目してほめる

 

○得意なことを発見して伸ばす  

・自分の好きなことに関しては集中力を発揮することが多いので、興味あることを発見し、

サポートして伸ばす

 

○自覚させて、対策を考える  

・不注意や多動、衝動性の特性に気付かせて、苦手さをカバーできる方法を提案する


じへいしょう すぺくとらむ しょうがい の かた の ばあい

自閉症スペクトラム障害の方の場合

東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
ヘルプカード
東大阪市 障害福祉キャンペーン実行委員会
掃除の仕方


ことば に よる こみゅにけーしょん が、

言葉によるコミュニケーションが

こんなん だったり ふじゅうぶん だったり する こと が おおい ので、

困難だったり不十分だったりすることが多いので、

しかく じょうほう(ぐたいぶつ や しゃしん、えかーど とう)を、

視覚情報(具体物や写真・絵カード等)を

かつよう する こと が ゆうこう で ある。

活用することが有効である。

○暗黙のルールを目に見える形にする。分かりやすく伝える  

例:9:55 新入生入場

(新入生入場と言ったら拍手をする)  

( )の部分を台本のト書きのように書いて伝える

・相手の身体に関することは思っていても言葉にしないように伝える

(「あなた、太っているね」など言わない)

・吹き出しにしたり、約束を明文化したりする

例:1 窓の1メートル以内には近寄らない

2 イライラしたら 深呼吸する 保健室で休む

3 どうしても不安なときは 親に迎えに来てもらう

 

 

○怒りをコントロールするスキルを身に付ける

・深呼吸、おまじない、水を飲む、ミサンガやハンカチに触る、別室で休むなど、

その方が落ち着ける方法を一緒に考える

 

 

○具体的な言葉(絵になる言葉)で、肯定的に伝える

・「 ×もう少し」⇒「コップに半分」「100cc」

(具体的に、数量等明記)

・「 ×廊下を走ってはダメ」⇒「静かに歩きます」

(肯定的に)

 

○こだわりへの対応  

・最初にルールを決めておく、予定変更は早めに伝える

・許容範囲や条件を設けて認める 


これらの事例は、東大阪市障害福祉キャンペーン ふれあいのつどい実行委員会が作成したものです。